成長した企業がネットで叩かれる理由について考える【▲→川俣晶の縁側→辛口甘口雑記】

「なぜマイクロソフトはネットで叩かれたのか」

「悪の帝国だから?　ユーザーを支配しようとしたから?」

「そうじゃないな。実際、その評価は事実とは言いがたい。マイクロソフトは、既存の企業よりもはるかにフリーダムな体質だった」

「じゃあ何?」

「夜も寝ないで昼寝して出した結論はこれだ」

「えー。でもさ。そうだとすると、マイクロソフトに取って代わった人気企業も、最終的に大きくなったら叩かれるって結論になっちゃうじゃない」

「そうだよ。そういう予測をしていた」

「じゃあさ。大きくなったFacebookやGoogleも叩かれるってこと?」

「そうそう」

「理由は大きくなったというだけ?」

「他にも理由はあるが、基本的には大きいだけで十分だろう」

「ホントかよ」

「今日はたまたま、こんなページを2つ見たよ」

「げっ。なんかFacebookやGoogleを貶めるような中身……」

「一片の真実が含まれているのかも知れないが、詳しいことは知らない」

「じゃあ、そこから出る結論は恐ろしいじゃないか」

「何が結論だって言うんだい?」

「どんなブランドも大きく成長できないぞ。大きくなると足を引っ張られて降ろされてしまう」

「かもな」

「それでいいのかよ」

「いいわけない。でも、それがネットの現状なんだろう」

「それがみんなの望んだ未来ってこと?」

「望んではいないだろう。ただ自分らの振る舞いが未来に何をもたらすのか考えてないだけだろう」

「考えてないってホントかよ」

「相手の主張を理解したいから質問すると答えられない人って多いぞ。要するに、受け売りをしてるだけで自分で考えてないってことだ」

「自分で考えて得た結論じゃないから、想定問答集に無い質問には答えられないのね」